JMATの試験対策ページです。
3時間の対策で、ほどほどの点数を取るための方法をお伝えします。
試験内容
JMATがどのような試験なのか、説明します。
どんな試験か?
リクルートマネジメントソリューションズ社が提供している試験で、能力、性格、指向を検査し、中堅社員としての適性を検査されます。
なお、似たような名前でNMATという試験がありますが、こちらは管理職向けの適正検査です。
(参考:リクルートマネジメントソリューションズ社のページ)
試験形式・時間は?
マークシート(紙)受験のみです。
検査は4つありますが、このうち検査3と4は性格と指向を確認する検査なので、対策は不要です。
それぞれの検査の内容と時間は下表の通りです。
検査名 | 検査内容 | 試験時間 |
検査1 | 言語能力(語句と読解問題) | 30分 |
検査2 | 非言語能力(中学レベルの数学) | 40分 |
検査3 | 性格 | 約40分 |
検査4 | 指向 |
試験問題は?
それぞれの試験問題の特徴は、下表の通りです。
検査名 | 検査内容 |
検査1 | ・語句、読解問題ともに一般常識レベルの難易度のテスト。 ・語句問題と長文読解に大きく分かれている。 問題は50問以上あるが、語句問題の方が多く出題される。 ・語句問題は、 「安全」に対する反対語を、選択肢から選ぶ反対語の問題や、 「生物:人間」の二語と同じ関係を、選択肢から選ぶ二語関係の問題 が出る。 ・長文読解は、学生時代に受けてきた国語の問題と同じ。 適切な接続詞を選ぶ、本文で問われている内容と一致する内容を選ぶといった問題が出る。 |
検査2 | ・中学レベルの数学の難易度のテスト。 ただ、因数分解やおうぎ形の面積を求めるといった、公式を覚えておかないと解けない問題は出ないので、公式を思い出す必要はない。 1次方程式だけ使えればよい。 ・試験時間に対して、問題数が多めなので、素早く処理していく必要がある。 ・5桁くらいの四則計算を筆算しなければいけないので、やり方を思い出す必要がある。 ・論理問題が何題か出題されるので、慣れが必要。 |
検査3 | ・性格診断のテスト。 例えば「A:ひらめきを大切にする、B:経験を大切にする」といった設問に対して、「Aに近い~Bに近い」までの4段階で、普段の自分の行動に近いものを選択肢から選ぶような問題。 |
検査4 | ・自分の指向に関するテスト。 例えば、「慣れ親しんだ分野で働く」といった設問に対して、「そうしたい~そうしたくない」までの4段階で自分にとってしっくりくるものを選ぶような問題。 |
どうやって評価される?
<性格特徴><知的適応性><職務タイプ別の適応性と指向><各職務タイプにおけるあなたの強みと啓発ポイント>が書かれた結果が返ってきます。
このうち、<知的適応性>の言語が検査1の結果、非言語が検査2の結果で、「努力を要する~適応性がある」までの5段階で評価されます。
試験対策
JMATの試験対策について、説明します。
使用教材
- 完全再現 NMAT・JMAT攻略問題集 全面改訂版 (本当の就職テスト)(以後、問題集とする)
投資金額と対策期間
投資金額:1,650円
期間:約3時間
対策方針
- 問題集のJMAT(検査1、2)の問題を解く
- 間違えた問題・時間がかかった問題の解き方を理解する
JMATは、問題集とほぼ同じ問題が出ましたので、問題集を時間内に、確実に解けるようになることが一番の対策です。
まず問題集のJMATの問題を、時間を決めて解いてください。
検査1、2は、時間をかければ解けるような難易度ですが、全ての問題を短時間で処理するのは大変です。どのくらいの難易度の問題を、どのくらいのスピードで処理しないといけないかの感覚をつかんでください。
次に、間違えた問題やパッと最短の解き方が思いつかなかった問題の解き方を確認します。問題集の回答を読む、自分でしっくりくる解き方を考えるなどして、問題集に出てきている問題の解き方を完璧に理解してください。
具体的な方法
問題集のJMAT(検査1、2)の問題を解く
【目標】JMATの難易度と問題量を知る
【時間】1時間
【やり方】
問題集の検査1、2を、時間を測って解いてください。
その後、以下の点を振り返ってください。
・解き方がすぐに思いつかなかった問題はどれか?
・解き方はわかっていたけれども、間違えた問題はどれか?
・1問当たり、どのくらい時間をかけることができるか?
間違えた問題や時間がかかった問題の解き方を理解する
【目標】問題集に出てくる問題を確実に解けるようにする
【時間】2時間
【やり方】
間違えた問題や時間がかかった問題の解き方を理解し、確実に解けるようにします。
問題集の解説を読んでそのまま理解できればいいのですが、私は一部の問題の解説が分かりにくかったです。
そんな時は、自分で考えて、しっくりとくる解き方を覚えてください。
なお、検査1、2の問題を解く上での私なりのポイントを下表にまとめました。
検査1
ポイント | |
語句問題 | 語句の意味を知っていれば、難なく解ける。 割と難しい単語が出たりするが、決まった試験範囲があるわけではないので、対策しようがない。 問題集に出てくる語句の意味は、最低限覚えておくようにする。 試験で分からない語句が出たら、「しかたないな」くらいの気持ちで、あまり悩まずに解いていく。 |
長文読解 | 本気で対策しようとすると、中高生の現代文の参考書で勉強する必要がある。 個人的には、そこまでの対策は必要ないと考える。 むしろ、語句の問題を速く解いて、どれだけ読解問題に時間を残せるかが大事になる。 |
検査2
ポイント | |
表の数字穴埋め | 解き方はすぐにわかるけれども、筆算をして答えを求めなければいけないので意外と時間がかかる。 計算間違いで問題を落とすともったいないので、問題集の問題は電卓を使わずに筆算で解いて、勘を取り戻しておく。 |
方角、地図縮尺 | ・方角の問題は、問題に出てくる施設を、正しくマッピングできれば解ける。 ・地図の縮尺の問題は、縮尺の換算で計算間違いをしがち。 cm、mといった単位を、手を抜かずに書くようにする。 |
論理問題 | 1度の試験の中で、何種類かの問題が出題される。 いずれの種類の問題でも問題文に書かれている「わかっていること」を満たすパターンを、モレなく、ダブりなく書き出せるかどうかがポイント。 ただ、考え出すと結構時間がかかってしまうこともある。 時間がかかりそうだと思ったら、解ける問題だけ解いて、後回しにするのも戦略としては有り。 |
標高差 | 与えられた表だけでも解くことはできるが、数値だけを見ていたら、プラスとマイナスがよくわからなくなることがある。 表に書いてある通りに位置関係を書き出した方が、間違いなく解ける。 |
割合 | 「Aさんの旅行の行き先は北海道」のように1人が1つの回答をしている問題なら「帯グラフ」を、「Aさんはリンゴは好き、みかんは嫌い」のように1人が複数の回答をしている問題なら「ベン図」を書くとわかりやすい。 |
価格 | 落ち着いて問題を読めば、それほど難しくない。 何が割引になっているかや、計算ミスなどのケアレスミスに注意する。 |
よくある質問
A1:皆さんの会社がこの検査結果を非常に重視していて、検査で得られた職務タイプにより、今後のキャリアに影響が出るのであれば対策してもいいかもしれません。
もし、対策するのであれば、問題集の「JMATの性格検査と指向検査とは」「JMATの性格検査の尺度」「JMATの性格検査の職務タイプ」を読めば、設問に対して何を選べばよいかがわかりますので、それを意識すれば望み通りの職務タイプになれます。
実際に後輩がこの方法を試したところ、明らかにリーダータイプの性格ではないのに、リーダータイプになっていました。
ちなみに、テスト結果のフィードバックの際、彼は上司から、「このテスト全くあてにならないな」と言われたそうです。やるとしてもほどほどにした方がいいと思います。
A2: JMATは「SPI-Gのペーパーテスト」と非常に似ています(どちらのテストもリクルートマネジメントソリューションズ社が提供しているので当然かもしれませんが)。
同じ編著で合わせるのなら、「テストセンター・SPI3-G対応 転職者用SPI3攻略問題集 改訂2版 (本当の就職テスト)」がおすすめです。
この本のJMATと同じ形式の問題だけをかいつまんで解けば、練習量は確保できます。
受験体験記
こちらに私のJMATの受験体験記があります。
興味のある方はご覧ください。